どのようなときに海上小口混載輸送を利用すべきか
少量の貨物の輸送を簡単かつコスト効率よく行う方法をお探しですか? 海上小口混載輸送が最適なソリューションかもしれません
荷物に対して航空輸送の運賃が高すぎると感じていませんか? また、二酸化炭素排出量を削減する方法をお探しでしょうか。海上輸送は、航空輸送に代わる素晴らしい輸送手段です。しかし、コンテナ1台分も貨物がない場合はどうしたらよいでしょう。在庫の削減、出荷リスクの分散、新しい市場でのテストなどの目的で、最近は荷物の量が減っていませんか?
航空輸送やフルコンテナロード(FCL)海上輸送に代わる、簡単で費用対効果の高い輸送手段をお探しなら、海上小口混載輸送が最適かもしれません。
どのようなときにLCLが適しているか
LCLは、小さすぎず、容積や重量が大きすぎない貨物に最適な選択と言えるでしょう。一般的には10トン、20立方メートル(CBM)までの荷物をLCLとして扱えます。
航空輸送ではなく、LCLを利用すべき場合とは
荷物の重量が300 kg以下と非常に小さい場合は、輸送時間が短い航空輸送を選択することが多いようです。しかし、荷物の重量がそれ以上あり(考慮すべき要素がいくつかあるため、正確な基準値を示すことは困難です)、スケジュール的に海上輸送が可能であれば、航空輸送ではなくLCLを検討してみましょう。多くの企業は、LCLを費用対効果に優れ、信頼性の高い貨物輸送の選択肢と考えています。特にスケジュール重視で運行され、料金は航空輸送の3分の1程度で済むようです。さらに、海上輸送は航空輸送よりも環境に優しく、DHLのLCLでは、追加料金不要で、二酸化炭素排出量ゼロを実現していま SBTi認定を取得されているお客様を対象に。
どのような場合にFCLではなくLCLを使うべきか
専用コンテナを必要としない場合や、コンテナ容量に満たない荷物の場合、LCLでは実際に使用したコンテナスペースに対してのみ料金を支払えばよいため、FCLよりも良い選択となるでしょう。アジアからヨーロッパへ定期的に商品を輸送する小売業者などでは、LCLの方がFCLよりも安く済むことが多いようです。もう一つの利点は、FCL輸送で一度に大量の注文をする代わりに、数回に分けて少量注文し、毎週複数回のLCLの直行便で簡単に輸送できることです。
コストと二酸化炭素排出量を削減したいなら
海上輸送は、航空輸送よりも安価で環境に優しい輸送手段です。また、LCLでは、輸送中に貨物の集約ステップを追加して、コストと二酸化炭素排出量をさらに削減できる可能性があります。その方法では、さまざまな出発地から、同じ方向に輸送されるLCL貨物を集約して輸送します。輸送時間を少し長くとるだけで、大幅なコスト削減と二酸化炭素排出量の削減が可能になります。
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LCLの輸送時間はどのように比較すべきか
短距離航路や一部の地域内輸送を除き、航空便の方がLCL便より速くなります。港間の直接の輸送時間については、通常、LCLとFCLでほぼ差はありません。ただ、下図と「LCLの基礎」の記事で説明しているように、両側でのLCL貨物の処理業務のために時間の余裕が必要です。迅速さが要求される場合には、エクスプレスLCLサービスをご検討ください。
LCLはどこで利用できますか?
LCLサービスは、多くの地域で展開されており、長距離をカバーしています。たとえば、アメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東・&アフリカを結ぶ大陸間主要ルートの両方向に加え、アメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東・&アフリカの各域内を結ぶ2,800以上のLCL直行便サービスを提供しています。
どのような商品を輸送できるか
LCLでは、特別な取り扱いを必要とせず、他の商品と同じコンテナに混載可能であれば、FCLとほぼ同じ商品を輸送することができます。海上輸送は20日から30日、場合によってはそれ以上かかるため、長距離、長時間の輸送に適した商品であることが条件となります。LCLの対象外商品は次のとおりです。生きている植物・動物、あらゆる種類の生鮮品、通貨・証券、金・プラチナ・宝石などの貴重品、一部の危険貨物、武器・弾薬、オートバイを含む車両、タバコ、身の回り品など。
LCL貨物のサイズと重量は?
通常、各品目は5.80 x 2.25 x 2.20 m(LxWxH)以内である必要があります。また通常、品目ごとの重量制限(例:2,500 kg)や、立方メートル単位での最大輸送量(例:20 CBM)も設定されています。
これより大きなもの、重いものがあり、荷物の量が多い場合は、LCLパートナーに確認することをお勧めします。通常DHLでは、規定以外の物品については、荷物の内容、輸送航路、コンテナ利用率などを調査したうえで対応しています。
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