#ロジスティクスアドバイス

[GoGreen Plus お客様導入事例紹介 #03] 佐藤繊維株式会社

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食用油などの廃油などから再生産された持続可能な航空燃料(SAF)を使用し、二酸化炭素排出量を削減するDHL Expressの新しい環境ソリューションサービス「GoGreen Plus」。どのような業界で、どのような企業が活用しているのでしょうか。早くからGoGreen Plusの導入に踏み切った企業様にインタビューするシリーズの3回目は、自然豊かな山形県寒河江市を拠点にする繊維製造業、「佐藤繊維」様です。経営戦略から外販までを幅広く担当する五十嵐健太課長にお話しを伺いました。
 

異彩を放つ山形のオンリーワン企業

DHL取材担当 ーー 貴社は歴史ある企業様ですが、創業当時のことをお聞かせいただけますでしょうか。

総務部経営戦略室 課長 外販部輸出課 課長 五十嵐健太様(以下、五十嵐様):はい、当社は毛糸を中心とした繊維製造業を営んで今年で92年になります。当社はこの山形の寒河江という土地で、羊を飼うところから始めました。農家の方々に一頭ずつ羊を飼ってもらい、その羊毛を回収して毛糸を生産していました。農家の方にとって羊は、大量に余る藁を食べてくれるので、当社にとっても農家にとってもメリットがありました。

ーー 繊維製造だけでなく、関連する事業を幅広く展開されていますね。

五十嵐様:おかげ様で当社の高品質な毛糸は欧州のハイブランドに採用されております。今では独自の毛糸からオリジナルのニット製品を軸としたファッション・ブランドを立ち上げており、ほぼすべての都道府県でお求めいただけます。また寒河江ではファッションだけでなく、衣食住をカバーする小売業も行っています。石蔵の工場をリノベーションしたセレクトショップで、アパレルだけでなく雑貨なども取り扱っています。飲食店もオープンしており、地元の方だけでなく観光客の皆様にもお越しいただいています。

ーー 繊維のビジネスは海外との競争も激しいと思いますが、佐藤繊維様の強みはどこにありますか。

五十嵐様:海外、特に中国などには豊富な労働力を背景に低コストで大量生産する企業があります。そのような環境の中、当社は、当社にしかできない独自の技術やノウハウをベースに小ロットの高付加価値のある製品で対抗しています。アパレルメーカーの依頼で毛糸を作るのではなく、当社にしかできない独自の毛糸を自分たちから作っていくことで、差別化を図っています。

当社は、昔ながらの製造機を大切に使っています。中には1960年代から使い続けているものもあります。これら古い機械を使う理由は、現代のソフトウエアで制御するような製造機では作り出せない独特の風合いの糸が作れるからです。古い機械は構造がシンプルですので、部品交換をはじめ、カスタマイズが容易であることが利点であり、他社が真似できない糸を生み出すことができるのです。

水も土も、そして空気も

ーー 環境に対してどのような意識をもっていますでしょうか。

五十嵐様:私たちが携わるファッション産業は、環境に負荷をかけ続けていると考えていました。ファッションブランドは、コストを下げるために大量生産をする。そうすると売れ残り大量の廃棄が発生してしまいます。そのようなジレンマに陥ってしまいやすい産業でした。ファッション産業にはいち早くから「サステナブル」という言葉が浸透したのは、そのような理由からです。安くていいものを追い求めると環境に負荷を与えてしまう。そうした中で、私たちの意識も、早くから変わっていきました。

ーー どのようにサステナブルなビジネスに取り組んでいますか。

五十嵐様:当社では、雪山に囲まれた自然の地の利を活かして、雪解け水を活用しています。染色など工場で事業に使用する水は、ほぼ100%自然の水を活用しています。使った水も浄水して、きれいな状態に戻してから再利用するなどしています。

また、私たちが生産するウールはタンパク質であり、他の繊維と比べて環境負荷が低いものです。ご存じのように羊の毛を原料としており、当社では羊の毛それぞれ固有の色を活かして、染色しないウールも生産しています。ウールは土に還りますので、そのウールのタンパク質を栄養とした牧草が羊を育て、その羊毛からまた新たなウールが生産されていくという循環ができるのです。海洋プラスチックなどの問題がフォーカスされていますが、山形を拠点とする私たちは昔から「土を汚さない」という意識をもって事業を営んできました。


ーー 比較的早い段階からサステナブルへの意識が高かったのですね。

五十嵐様:早くからビジネスをサステナブルにしていこうという精神は当社の中に芽生えていました。これは山形の県民性も影響しているのかもしれませんが、日本人が当たり前に行っている周囲への配慮、「人に迷惑をかけない」という考え方、これこそがサステナブルの原点だと思います。私たちのこの寒河江という町ですが、ゴミがなく非常にきれいな町です。生活をする上で街を汚さない、人に迷惑をかけないという心がけが、私たちが事業をする上での水や土を汚さないという精神に強く結びついていると思います。

スピードもサステナビリティも求められるファッション業界

ーー 今回GoGreen Plusを選んだ決め手を教えてください。

五十嵐様:前述のように、ファッション産業では早くからサステナブルの意識が高まっていました。特に環境意識の高い消費者をターゲットとするヨーロッパのブランドでは、販売する場所に近い素材を使用しようという動きが出てくるようになりました。そうすると、私たちのように、遠く日本から輸出する企業にとっては厳しい状況となります。また、ファッション産業ではスピードが求められます。輸出の手段として時間のかかる船便は選択肢にはならず、航空機での輸送が必須です。そこで、航空輸送時の二酸化炭素排出を削減するDHLのGoGreen Plusを活用することにしました。

ーー GoGreen Plusの導入は、どなたが決断をされましたか。

五十嵐様:私自身が決断しました。また当社の代表もこの決断を後押ししてくれました。

ーー GoGreen Plusでどのような効果を期待していますか。

五十嵐様:当社の糸がいくら独創的であっても、環境に負荷を与えていると思われると採用してもらえません。そのため製品の質だけでなく、輸送においても環境負荷を削減する手段で輸送しているということを積極的にアピールしていきたいと思っています。大規模な展示・商談会などでその点をしっかりPRしていくためにも、排出削減の証明書が発行されるDHLのGoGreen Plusは最適だと考えています。

ーー DHLのGoGreen Plusを他企業へお勧めするとしたら、どのような点ですか。

五十嵐様:欧州の環境意識は、私たち日本人よりもはるかに進んでいますので、欧米、特にヨーロッパに向けて商品を販売する企業にとってGoGreen Plusは最適なPRのひとつとも言えます。単にいいものを作っているだけでは採用されない時代になってきています。いいもので、なおかつ環境負荷の少ない輸送手段であることをしっかりとアピールする必要があると思います。

当初はそれほどDHLとの取引はあまり盛んではなかったのですが、弊社の商品が高付加価値となり、輸送の質も求められるようになり、DHL Expressのサービスも必要になってきました。GoGreen Plusを導入したこともあり、これからは同社との取り組みを増やしていけたらと考えております。

■ DHL営業担当者より

佐藤繊維様には、海外のハイブランド向けに採用される繊維を輸出される際に、DHL Expressをご利用いただいております。特に近年、独創的で高品質なウールが海外で高評価を得ており、それにつれてDHLのご利用も多くなっております。

GoGreen Plusは、お客様だけでなくお客様のお客様、つまり私たちのお客様のその先の消費者にまで影響力のあるサービスだと思います。

二酸化炭素排出の削減は、世界で一体となって取り組んでいかなければいけない時期にきています。ファッション業界だけでなく、あらゆる産業のお客様に採用していただきたいサービスです。

DHLジャパン株式会社
ナショナルセールス・営業企画&マーケティング本部 中部・東日本統轄営業部 第1エリア
小林英也

■お客様プロフィール

会社名:佐藤繊維株式会社
設立: 1932年 (昭和7年)
事業内容: 山形県の紡績・ニットメーカー。欧州のハイブランドに採用される高品質なモヘア糸をはじめ、糸づくりからニット製品まで、独自の発想でオリジナリティ豊かな製品を生産。
ウェブサイトURL: https://satoseni.com/