#DhlExpressJapanについて

日本から世界へ。小さなファッションブランドが、世界へ羽ばたくために必要なもの

DHL X SUBJECT. Collaboration products

サステナブルが浸透してきた世の中だが、まだまだ価値あるものが捨てられている。そう危機感を感じたファッション起業家が立ち上げたブランドがある。「課題」という意味を込めて名付けられたブランド『SUBJECT.』だ。廃棄される予定のDHLのユニフォームを世界中から集め、生地をリサイクルし、3タイプのスタイリッシュなバッグを今春リリースした。生まれたばかりのブランドが、DHLとともに世界へ挑戦する。

廃棄されるものに価値を見出す

「今では、サステナビリティって、都合のいい言葉になってしまっています。まるで優等生の合言葉のように」。

サステナビリティという言葉が溢れる現状に違和感を吐露するのは、『SUBJECT.』を生んだSEEKER CREATIVE STUDIOのCEOでありデザイナーの、坂尾正中氏だ。ファッション大手企業の経営責任者を務め、現在は東京・南青山に小さなファッションプランニングオフィスを立ち上げている。

坂尾氏が新たに手掛けたブランド『SUBJECT.』は、DHLの古いユニフォームをアップサイクルしたバッグを販売する。ただ再利用するのではなく、社会の価値観そのものを少しずつ変えていくことを目指すという。

「捨てられるものにもまだまだ価値があります。そういうものに新しい命を吹き込んで、人々に提案していく。それが『SUBJECT.』というブランドです」。

なぜDHLのユニフォームを使用しようと思ったのか。

「世界中いたるところでハードな仕事をしているDHLのユニフォームは、生地が強くてファスナーも頑丈です。そこに着目しました。回収したユニフォームは、ひどく汚れたものもありましたが、何度もクリーニングすることで、まだまだ使える生地に生まれ変わらせることができました」。

回収されたユニフォームは、ひとつとして無駄にしないよう慎重にリサイクルされた。どうしても落ちない汚れは、ダメージ加工し、デザインで視覚的にカバーされている

CEO Interview shot

世界に誇れる日本の職人技術

『SUBJECT.』のプロダクトは、古着のリアリティある加工がコンセプトであり、それを支えているのは日本の職人技術だという。古いユニフォームのどの部分を活かして、どう裁断するか。そしていかに無駄なく再利用するか。坂尾氏は岡山や兵庫の鞄職人の元に通い試行錯誤して作りあげた。

「日本の鞄職人の技術がなければできませんでした。日本人の繊細さとか、日本の職人の工夫する力は、他の国にはない、まさに日本の武器です」。

地域産業と伝統技術の継承にも貢献したいと考えている。

「地方の職人には後継者の問題などがあります。このプロジェクトを通して、日本の職人技術やクラフトマンシップにスポットライトを当てて、魅力ある仕事として注目されるようにしていきたいと思っています」。

『SUBJECT.』の確固たるブランドアイデンティティと、職人技術で支える高品質なモノづくり。しかし世界の市場に挑むには、まだ足りないものがある。

One of the collaboration products.

ファッションブランドが世界へ羽ばたくために

デジタルの進化とSNSの普及で、企業が世界の消費者へアプローチすることは容易になったが、世界に販路を拡げるためには、顧客へと繋がる物理的な物流の構築が必要だ。しかし、そう簡単ではない。国境を越えた商取引には、物流や通関など広範な知識や経験が求められる。DHLジャパン代表取締役社長 トニー カーンは、DHLが果たす役割について次のように述べている。

「DHLは、世界にチャレンジをする企業をロジスティクスでサポートしています。単に国際輸送サービスを提供するだけではなく、出荷準備や通関手続きを容易に行うためのツールやリソースを提供することで、国際貿易に不慣れな新興企業やスモールビジネスの方々が、スピーディーに国際市場に参入しビジネスを拡大できるよう、DHLは全力で支援します」。

DHL Expressは、荷物のリアルタイムなオンライン追跡はもちろんのこと、受注データを数クリックでシステムに取り込むことにより発送に必要な運送状やインボイスを作成できる「DHL Express Commerce(DEC)」や、AI搭載の無料通関情報ポータルサイト「マイグローバルトレードサービス(MyGTS)」など、小売り事業者にとって便利なツールが充実している。これまでに多くのブランドが、DHL Expressで世界にビジネスを広げてきた。

「DHLは、僕たちの活動を真剣に応援してくれる国際的な企業で、我々のようなブランドが世界に出ていくために、非常に心強い存在です」。

坂尾氏は、このようにDHLを評価する。

消費者にも拡がるサステナビリティ意識

オンラインショッピングにおいて、顧客との唯一の物理的な接点である配送。ブランドの品質と信頼を届けるためには、パートナーとなる物流企業の品質も重要だ。配送の品質には、サステナビリティも含まれる。今やサステナビリティは生産者だけでなく、消費者の意識も大きく変えている。消費者の62%が、サステナブルな輸送のために多少の追加費用を支払うことを選択することを考えているという調査結果がある。欧州を中心に、サステナブルな輸送ではない企業からは商品を購入しないという客層も次第に増えている。

DHL Expressの環境輸送ソリューション『GoGreen Plus』が、多くの小売り事業者から利用されているのはそのためだ。GoGreen Plusは、持続可能な航空燃料、SAFを活用し、温室効果ガスの排出量を直接削減する。もちろん『SUBJECT.』のプロダクトも、海外からのオーダーにはGoGreen Plusで届けられる。

DHL aircrafts in the ariport to be filled with SAF.

サステナビリティと職人の技術で、世界中を駆け回ったDHLのユニフォームが、ファッションバッグという新たな命を得て、再び世界の街に出る。

「この地球で生きていく次世代に、何を残せるか。それは私たちが選ぶひとつひとつの選択にかかっています」。