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海外発送の流れ、6つのステップで完全解説 | 通関手続きをスムーズに進めるポイント

Vivien Christel Vella
Vivien Christel Vella
Senior Global Digital Marketing Manager
5 min read
מטוס DHL על אספלט
本記事では、以下の内容を解説します。
通関手続きの基本ステップ
中小企業が通関での遅延を防ぐためのヒント
DHLの通関情報ポータルサイト「MyGTS」

海外のお客様に荷物を送るとき、どのような手続きが必要なのか、不安に感じていませんか?

荷物を迅速かつ遅延なく通関させるために押さえておきたい、国際輸送プロセスの6つの重要ステップをご紹介します。

国際輸送で必須の「通関手続き」とは?

外国から貨物を輸入したり、外国へ貨物を輸出しようとするとき、貨物を税関当局に申告する必要があります。これは「通関申告(customs declaration)」と呼ばれる必須のプロセスです。通関申告では、貨物に関する一連の情報を提出します。これにより、税関当局は貨物が発送先の国の法令や規制に適合しているかを確認するとともに、関税や税金の金額を算出します。

通関手続きは通常、DHL Expressをはじめとした国際輸送会社の専門スタッフが代行しますが、海外発送を行う輸入者・輸出者は、貨物に関する正確かつ完全な情報を輸送業者に提供する責任があります。正確な情報提供により、国際配送の遅延・罰金・余計なトラブルを未然に防ぐことができます。

DHL Expressで進める国際輸送の基本ステップ 

 

ステップ1 :運送状やインボイスなど必要情報を作成し、DHL Expressに提出する

海外に貨物を発送する際には、運送状(Waybill / Air Waybill)に加えて、コマーシャルインボイス(Commercial Invoice)またはプロフォーマインボイス(Proforma Invoice)の作成が必要です。これらの書類には出荷貨物の詳細情報が記載され、DHL Expressが税関当局向けの申告書類を作成する際に使用されます。

なお、コマーシャルインボイスとプロフォーマインボイスの違いは以下の通りです:

  • コマーシャルインボイス:実際の売買取引に基づく請求書(商業目的の出荷に使用)
  • プロフォーマインボイス:無償サンプルや返品など、売買を伴わない出荷に使用される形式的なインボイス

 

いずれも通関手続きにおける必須かつ基本的な書類です。この書類への主な記載項目は以下のとおりです(詳細ガイドはこちら(英語))。

 例:「Tシャツ」ではなく「綿製の半袖Tシャツ」など。曖昧な表現は通関遅延の原因になります。

  • HSコード(Harmonized System Code):品目ごとに該当するHSコードを記載します。可能であれば輸入国で使用される完全な関税コードを記載すると、より正確な課税処理につながります。
  • 原産国(Country of Origin):商品の製造または生産が行われた国を記載します。関税率や規制の判定に使用されます。
  • 価額および通貨(Values & Currency):各明細ごとの商品価格に加え、保険料・運賃・梱包費などの費用内訳を記載し、取引通貨を明示します。関税・消費税の計算基準となります。
  • 重量・単位・数量:各明細ごとに、梱包を含めた重さ(総重量:Gross Weight)と商品のみの重さ(正味重量:Net Weight)、単位(例:kg)、数量(例:10個)を記載します。輸送および通関の両方で必要な情報です。
  • インコタームズ(Incoterms®)および場所:適用するインコタームズ(例:DAP、DDPなど)と指定地を明記します。費用負担や責任範囲の判断に使用されます。
  • 原産地証明書(Proof of Origin Statement):該当する場合、特恵関税の適用を受けるためにインボイス上に記載します。

 例:「Statement on Origin」など

  • 輸出理由(Reason for Export):出荷の目的を記載します。通関上の取り扱いに影響します。

 例:販売、修理返送、一時輸出、ギフトなど。

 例:輸出入許可、各国政府規制、動植物検疫など

 

不正確または不完全な情報は通関遅延の主な原因となるため、インボイスは正確かつ漏れなく作成することが重要です。正確な情報の提供は、貨物を予定どおりに届けるための重要な要素となります。

DHL Expressがこれらの情報を受領すると、通関手続きが開始されます。

ステップ2:DHL Expressによるセキュリティ申告の実施  

DHL Expressは、お客様に代わって税関当局への通関申告およびセキュリティ申告(貨物の安全性やリスクを事前に申告する手続き)を行うにあたり、関連する税関規制を遵守するための注意義務(デューデリジェンス)を負います。そのため、出荷する貨物・データ・書類が、適用される法令・規制およびDHL Expressの利用規約に準拠していることが重要です。

 

回避すべき主なコンプライアンスリスク(3点)

  • インボイス上の貨物内容の記載が不十分または不正確
    コマーシャルインボイス/プロフォーマインボイスにおける貨物説明が不十分または不正確な場合、通関に支障をきたす可能性があります。正確で明確な情報の記載が、円滑かつ適正な通関の前提となります。
  • 貨物価額の過少申告
    インボイス上の価額を実際より低く申告すると、税関当局により貨物が保留され、価額を証明する資料の提出を求められる場合があります。さらに、荷受人(顧客)に直接確認が行われることもあり、顧客体験の低下につながる可能性があります。
  • 禁制品・違法品の出荷
    禁制品や違法品の発送は禁止されています。また、危険品(Dangerous Goods)に該当する貨物は、国によって特別な許可やライセンスが必要となる場合があります。発送前に必ず要件を確認してください。

 

ステップ3:DHL Expressによる通関申告書類の作成

輸出および輸入に関する通関申告書類の作成が開始されます。その際、DHL Expressの通関チームは貨物情報の確認や追加情報の提供を依頼する場合があります。この依頼にはできるだけ速やかに対応がもとめられます。

これにより、不正確または不足している情報を早期に修正でき、貨物を滞りなく輸送ネットワーク上で進めることができます。

ステップ4:DHL Expressによる通関申告の提出

貨物が出発地のゲートウェイ(国際発送拠点)に到着すると、輸出通関申告の最終手続きが進められます。
DHL Expressは、自社ネットワークで発送されるすべての貨物について、お客様の名義で、かつお客様に代わって通関申告を提出します。

ステップ5:税関の審査・回答待ち

税関での審査(通関可否の判断)には、数秒で完了する場合もあれば、数日かかる場合もあり、輸入国や貨物内容などの条件によって異なります。

DHLではリアルタイムの追跡情報を提供しており、お客様は貨物の輸送状況を確認しながら、おおよその配達予定日を把握することができます。

すべての通関要件が満たされると、貨物は輸出許可(Export Release)を受け、次の工程へ進みます。

なお、輸入国への輸送中にも輸入通関の準備が並行して進められるため、到着後の手続きが効率的に行われます。

ステップ6:通関許可(Customs Released)

貨物が輸入国に到着すると、税関当局は提出された通関申告書に基づいて審査を行い、貨物が適用される法令・規制に適合しているかなどを確認します。

すべての要件が満たされると通関が完了し、貨物は最終配送先へ配送されます。

正確な情報の提供とDHL Expressの通関サポートを組み合わせることで、220以上の国と地域のお客様へ確実かつ迅速なお届けが実現します。

通関手続きのポイント:まとめ

  • 通関手続きは、出荷データをDHLが受領した時点で開始されます。コマーシャルインボイス/プロフォーマインボイスの記載はもれなく正確に行っていただくことが、通関遅延の防止につながります。
  • DHLの通関手続きは、輸入国へ向けて輸送されている間も継続して行われます。これにより、できる限りスピーディーに通関を進めることが可能になります。
  • 貨物が輸入国に到着し「通関許可(Customs Released)」となると、最終配達先への配送が開始されます。

 

MyGTS:通関手続きを一元管理するオンラインツール

一見複雑に思える国際配送や通関手続きも、適切なツールを使えばシンプルに進めることができます。
DHL Expressは、国際配送のスピード向上と通関手続きの簡素化を目的に、無料の通関情報ポータルサイト「マイグローバルトレードサービス(MyGTS)」を提供しています。

MyGTSは、無料で利用できるユーザーフレンドリーなプラットフォームで、国際輸送に関する各種規制への対応をスムーズに進めることができます。主な機能は以下のとおりです。

 

  • 出荷前プランナー(Pre-shipment Planner)
    輸出入規制への対応状況の確認と、商品が顧客の手元に届くまでの総コスト(ランデッドコスト)を事前に算出できます。
  •  HSコード検索(AI搭載)
    キーワード入力により、AIが最適な関税分類コードを提案。通関業務の負担を大幅に軽減します。
  • ランデッドコスト(総コスト)の算出
    商品コストに加え、関税・税金、輸送費などを含めた総コストを試算できます。海外向け価格設定や顧客への費用提示に活用いただけます。
  • 各国の輸出入要件の確認
    発送前に、送り先の国の主要規制・要件をまとめて把握できます。
  • 商品カタログ保存機能
    過去の検索履歴、商品情報、関税コードを登録しておくことで、繰り返し発送の効率化が図れます。

 

MyGTSは、既存のDHL Expressビジネスアカウントでログインできるほか、新たにMyGTSアカウントを登録することで、これらの機能をすぐにご利用いただけます。

 

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通関手続きは複雑に感じられることもありますが、ポイントを押さえることでスムーズに進めることができます。DHL Expressでは、通関に必要な項目を網羅した、中小企業(SMEs)の皆さま向けの「通関チェックリスト」をご用意しています。 このチェックリストを活用し、各項目を確認することで、国際輸送をより簡単かつ確実に進めることができます。

チェックリストのダウンロードはこちら(英語)