ステップ 4:税関での通関手続き
通関
国境を越えた輸送には通関手続きが伴います。輸入国の税関で必要書類を提出し、輸入許可を受けるための輸入申告手続きが必要です。必要な情報を正確に記載した書類を提出することは、貨物の遅延や罰則、あるいは差し押さえを避けるために不可欠です。
通関手続きの流れ
- 書類の準備:すべての必要書類が揃っていて、記載事項が正確であることを確認する。
- 書類および貨物の検査:税関当局は、書類を確認し必要に応じて貨物の内容物や規制への準拠を確認するために、貨物の内容品を検査することがあります。
- 税額の決定:税関職員は、商品の分類、価格、数量、原産国などに基づいて、適用される関税と税金を算出します。
- 支払い:関税および税金は、原則として輸入が許可される前に支払わなければなりません。
- リリース:関税と税金が支払われ、すべての要件が満たされたことが確認されると、貨物は輸入許可となり、配送のためにリリースされます。
関税
国際輸送に伴う諸経費はどのぐらい必要なのでしょうか?このような質問は、しばしば国際貿易の実績が少ない企業から寄せられることがありますが、一概に答えるのは難しい問題です。その理由は、各国が輸入品目ごとに異なる関税率や規制を適用しているためです。
関税や消費税、付加価値税(VAT)などの税額は、発送する商品の種類、申告価格、原産国など、いくつかの要因によって決まります。これらの課税額や適用される規制などを事前に正確に把握することは簡単ではありません。
もし関税を支払わなかった場合はどうなるのでしょうか?以下のような深刻な影響を受ける可能性があります:
- 貨物の遅延および留置手数料が支払われるまで、貨物は税関で留置されます。
- 保管料商品が税関で保管されている期間、保管料が発生する場合があります。
- 罰則と罰金:関税および諸税の不払いに対して税関当局に罰則および罰金を課される場合があります。
- 法的措置:場合によっては、未払いの通関手数料を回収するために法的措置が取られることがあります。
- 信用へのダメージ:不払いは、信頼できる輸入業者としての信用を損ない、将来の輸入業務に悪影響を与える可能性があります。
Tax IDとは、納税者識別番号のことを指し、付加価値税(VAT)の登録事業者に割り当てられる固有の識別番号です。輸入者のTax IDの情報を事前にご提供いただくことは 、以下の理由からとても有益です:
- VAT還付請求:VAT登録をしている国に商品を輸出する場合、その商品に支払ったVATの還付を請求できる場合があります。
- 通関手続きの円滑化:通関時に、Tax IDの明示が必須の輸入国もあります。
- 法令順守:Tax IDを取得し、取引国のVAT規制を理解することで、法令を遵守し罰則を回避することができます。